13年度夏山定着合宿報告    文責:松尾
期間:8月4日〜14日
山域:穂高・涸沢B.C.
参加者:松尾慶孝(久留米大3年・CL)、船越陽(九大2年・SL)、大山千聡(九大2年・装備)、
     上村達也(久留米大3年・食料)、小川朝成(九大3年・医療)、高田広崇(九大1年)、馬締亮太(久留米大1年)
             

8月3日 離福

安倍氏に見送られ新幹線乗車。スイカとメロンを戴く。

8月4日 入山/6:30上高地発 12;50B.C

ちくまで松本到着。改札口まで行くと高田を見つける。聞けばタクシーで上高地まで行っても値段は同じ2500円で行けるそうな。
颯爽とホームを後にしてタクシー乗車。さすがは上高地。少し寒い。荷物分けをして出発。スイカをピッケルに引っ掛けていると
徳沢で粉々になったので食べる。本谷橋の前あたりから松尾がバテる。情けないが、B.Cには遅れて到着した。

8月5日 雪訓/4:35出発 5:30雪訓 12:00終了 12:30B.C

 起きて飯を喰らい5、6のコル周辺を目指す。しかし上部の方の雪渓がきれていてなんとも中途半端な傾斜のもと雪訓をすることに。
傾斜のゆるいせいもあるのだろうが、よく止まる。ピッケルストップと、スタカット(肩がらみと腰がらみ)を終わらせ、B.Cへ。
役割分担のもと、全員が声をかけ危険もなくやれた。

8月6日 北穂東稜/4:40発 6:05取付 7:30ゴジラの背終了 8:20北穂頂上 
         10:44涸沢岳 10:55穂高小屋 12:15B,C

 順調に日程が進む(といっても3日目)。南稜を登りながら途中から東稜に進路を切り替
る。取り付くと槍がよく見える。小川氏は「東稜ってこんな景色か!」と感動していた。
2回目なのに。ゴジラの背もスタカットで難なく通過、懸垂で下る。
 ここからが大山の真骨頂。進む道、進む道最悪。後ろから来ていた人にいつのまにか追
い抜かれていた。北穂からドームを確認して、奥穂を目指す。ドームの取り付を確認しな
がら進む。鎖やはしごなどけっこうきびしい(一般道としては)。頂上で1年の冬山のことを
思い出しながら、10:55穂高小屋に着く。涸沢岳の手前あたりから小川氏の容態が悪く
なっていたので奥穂に行かず下る。

8月7日 雪訓/5:00発 6:00雪訓 8:30B.C

 雨のためしばし待機して出発。スタカットからさっそくはじめコンテのサワリを教えたところでどしゃ降り。いったんツェルトに収まり
雨が弱まるのを待つが無駄ますます強くなったので撤退。

8月8日 北尾根/5:50X,Yのコル 7:24W峰 7:30V,Wのコル
         10:53前穂 12:45奥穂 14:20B,C

 ある意味今回最大の課題。5:50にX,Yのコルを後にする。とくに危険もなくW峰の登りになる。巻くときは涸沢側とあれほど確認したが、
反対側に矢印がある。しばし悩んだが、おとなしく奥叉白側に行く。100メートルほど進むと道が怪しくなったのでここから涸沢側に巻くことになる。
今度は船越の本領発揮。「こっちはダメです。きれてます。」うそ。確認しに行くとちゃんと道がある。で、涸沢側を巻きW峰。歩いてV,Wのコル。
 V峰の登りから険しくなる。大山や小川氏などはかなりおつかれ、例のチムニ―に着く前にかなりイっていた。ここから(例のチムニ―)は
船越がクッレターをはき快適に進む。U峰の下りも、きちんと確保し、下からナビをして下り問題なし。
 前穂、奥穂で集合写真をとりザイテンを下る。

8月9日 雪訓/4:35発 10:40B,C

 まず、ピッケルストップ、スタカットのテストをやって、コンテを教える。コンテもよく止めループ突き刺しもしっかり止めていた。

8月10日 沈殿

 終日雨。
       
8月11日 沈殿

 朝3:00起床。あいにくの悪天候。8:00に沈殿決定。9;00より快晴。

8月12日 3:00起床 3:40発 5:30北穂 6:00?待機 12:00撤退

 ロングラン隊と共に南稜を登る。雨がひどいがとにかく上まで行く。
が、なかなか雨がやまない。12:00にこさめなったので、取り付まで行くが岩がべちょべちょ。やむなく撤退。

8月13日 沈殿

 朝濃霧沈殿と決定してから、すぐ晴れる。
 14:00過ぎにロングラン隊到着。

8月14日 下山

 上高地に下山。入山の時にタクシーのおじさんから名刺をもらっていたのでかけるとバス型タクシーを用意していてくれた(しかも1人2500円)。快適に松本へ。

○反省

 今回3日間の沈殿日のうち2日間は結局晴れていた。曇りの状態で、雨が降るかもしれないから、などの不安という名のだらくからこのような結果を招いてしまったと思う。例え、岩に登らないにしても、12日のように北穂までは必ず行く。と計画書の段階できめておけば、11日にしても、13日にしても登れたわけで、そのような意識の低さがあらわれてしまった。
 事前の計画→計画に向けての練習→本番
今後、夏の失敗を反省し、綿密な計画をたて、それに向けての練習をやっていく。
  inserted by FC2 system