2003年度秋山個人山行報告
○山域:北アルプス(島々〜徳本峠〜槍〜水晶〜赤牛〜黒部ダム)
○期間:9月13日〜18日(実働6日)
○参加者:大山千聡(4年)

9月13日(晴れ)
5:45島々→7:06二俣7:20→8:55岩魚留小屋9:15→11:35徳本峠小屋(T.S.)

新島々から上高地行きのバスに乗る。連休という事もあって非常に混雑している。島々のバス停で降りたが、ほとんどの人が上高地行きなのか、この時に降りたのは私一人だけであった。バス停で準備をして出発。二俣に向け林道をひたすら歩いていく。二俣から岩魚留小屋までは沢沿いのアップダウンの少ない、歩きやすい道で快適に飛ばす。岩魚留小屋で休憩し徳本峠に向かう。峠直下の急登を越え、昼前に峠に着く。テントを張ったあと、夜行列車で睡眠不足だった事もあり、夕方頃まで眠り込んでいた。夕方起きると、昼間は空いていたテント場がテントでいっぱいになっていてびっくりした。連休だからであろう。

9月14日(晴れ)
4:00起床4:40出発→7:46霞沢岳8:00→10:25徳本峠11:10→12:10徳本峠入口12:15 →13:00徳沢13:15→14:10横尾14:20→15:31槍沢ロッジ15:40→16:05キャンプ場(T.S.)

暗いうちに起きてヘッドランプで出発。快調に飛ばす。途中、早朝の山々の景色、空気にテンションが上がっていくのを感じた。数パーティーを追いぬき、おそらく今日一番に霞沢岳に着く。徳本峠に戻っていると、続々と登山者が登ってくる。さすが連休だけあって人が多い。徳本峠に着いてテントを撤収し、明神方面を下る。1時間くらいで明神〜徳沢の登山道に出て、あとはひたすら横尾に向けて歩く。横尾あたりから疲れてきたが、頑張って槍沢ロッジに向かう。槍沢ロッジに着くと、すぐ近くにテント場があると思っていたら、あと30分くらい先に行ったところだと言われ、凹まされた。なんとかキャンプ場に着くが、テントがいっぱいで張るところに苦労させられた。

9月15日(晴れ後曇り)
5:00起床5:57出発→9:20槍ヶ岳山荘9:30→9:50槍ヶ岳10:00→10:18槍ヶ岳山荘10:30 →11:12千丈沢乗越→13:57双六小屋(T.S.)

出発後、しばらくすると槍の姿が見えてくる。一見近そうに見えるが、実際はかなり遠く、まだか、まだかと思いつつ登る。槍の肩につくと槍が迫力を持って見えた。そして山岳部4年目にして初めて槍のピークに立った。天気よく景色は最高であった。それから千丈沢乗越を経て双六小屋に向かう。西鎌尾根はやたらたくさんピークが出てきて、何度も凹まされた上、途中からガスがかかってきて風も強くなってきて、テンション下がり気味であった。

9月16日(晴れ後曇り)
4:30起床5:10出発→9:30笠ヶ岳9:50→13:37双六小屋14:25→16:30三俣山荘(T.S.)

今日は笠ヶ岳往復と結構長い距離を歩く事になるので、気合を入れて出発する。天気は良く、景色も良く、テンションも高く、快調に飛ばす。途中通った秩父平はいいところだ。 笠ヶ岳往復後、結構疲れていたが、三俣山荘までの予定だったので、頑張ることにする。三俣山荘への道は双六岳を通る道と巻いていく道がある。予定では双六岳を通ることにしていたが、この時、双六岳はどうでも良くなっていたので巻き道を通っていった。

9月17日(晴れ)
4:00起床5:00出発→7:10水晶小屋7:15→7:50水晶岳8:00→10:35赤牛岳10:55 →14:50奥黒部ヒュッテ(T.S.)

三俣山荘から水晶小屋へは鷲羽岳を巻いていく道を通っていく。水晶岳から赤牛岳まではアップダウンは少ないが、やたら長く疲れた。赤牛岳からは黒部湖が見え、とてもきれいだった。ここから奥黒部ヒュッテへはひたすら下っていく道だが、うんざりするくらい長く、道の状態も良いとはいえず、さらに途中に出てくる○/10とかいう距離を示す看板に凹まされたりと非常に疲れる行程だった。

9月18日(晴れ)
3:20起床4:15出発→6:00渡船場(針ノ木谷)6:20→6:25渡船場(平ノ小屋)6:45 →9:45ロッジくろよん9:55→10:25黒部ダム

渡船の時間に間に合うように早起きして出発。真っ暗な中をヘッドランプで進む。平坦な道と思いきや、急な梯子を使ったりする所がたくさんあった。暗い中での行動という事もあって、慎重に歩いていたら、時間が迫ってきて最後の方はダッシュで駆け抜けたら、余裕で間に合った。渡船場で待っていると、船がやってきて乗せてもらう。この時乗ったのは私一人であった。平ノ小屋側の渡船場に着くと黒部ダムまでもう少しだ。ここから結構長い距離を歩いて、やっとの思いでロッジくろよんに着く。ここからは舗装された道で、もうすぐ終わるんだな、と感じさせられる。さらに歩いていくと観光客が見えはじめ、やがて黒部ダムに着いた。

感想

夏休みはほとんど大学院の試験勉強で、家や学校で勉強する日々が続いていた。そんな私にとって今回の北アルプス縦走はとても新鮮で、楽しいものであった。また、単独行で山を歩くのも良かった。無雪期の縦走は楽しい。また縦走に行きたいと思う。

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