2004年度夏山縦走合宿(3)報告
文責:高田
○山域:南アルプス北部 ○期間:2004(H16)年9月7日〜同14日(実働8日) ○参加者:高田広崇(C.L.)、坂根浩介、佐藤綾子、佐藤大介(13日下山)、千先浩樹、牧山弘毅

9月7日(曇りのちガス/雨) 810 甲府駅集合
甲府駅935⇒1049夜叉神の森1113→1217夜叉神峠1229→1544南御室小屋(T.S.)

今回はメンバーが各地にいたので、現地(甲府)に7日朝8:10集合とする。
8:10、みな甲府駅に集まる。駅前でパッキング最終確認。今年再開されたバスで夜叉神に向かう。他に2パーティーいたが、夜叉神の森で降りたのは僕らだけ。夜叉神の森に着いたころは時折小雨がぱらつく。
いよいよ入山。樹林帯なので、少々の雨は気にならない。ただ、夜叉神峠は景色が良いと聞いていただけに、ガスっていて残念。雨は降ったり止んだり。南御室の小屋は谷筋にあり、風はない。1100mの登りは疲れた。他に客はいなく、(風を除けば)静かな夜

9月8日(ガスのち晴れ)430起床
南御室小屋543→640薬師小屋701→745観音岳757→1008高嶺1028→1317早川尾根小屋(T.S.)

薬師小屋までは樹林帯でよかったものの、そこからは樹林限界上でいきなりすごい風と霧雨。ただ、時折見える晴れ間に、二重の虹が見える。薬師岳は写真のみ撮って、早々に出る。高嶺まで来ると晴れてきた。途中ハイマツに迷い込みながら峠を2つ越え、早川尾根小屋。早く着いたので、乾燥&昼寝。

9月9日(快晴)400起床 早川尾根小屋509→717アサヨ峰735→934仙水峠959→1055駒津峰1102→1221甲斐駒ヶ岳1253→1341駒津峰1353→1436仙水峠1452→1557北沢長衛小屋(T.S.)

朝一はだましだましで早々にアサヨ峰へ。しかし、この後はペース落ちる。
仙水峠に荷を置き、サブザック一つに必要なものを入れ、出発。サブザックは交代で背負う。初めて登山者に会う。甲斐駒へは直登コースで登る。さして困難はない。快晴の中、登頂。長居する。下りは巻き道。
仙水小屋で、北沢長衛小屋に水があるか聞くと、当然と言われた。
天気図に間に合いそうになかったので、牧山だけ先行させる。今日はけっこう人に会った。テントも他に2張りある。ここには当然、車がある。

9月10日(曇のちガスのち曇)345起床
北沢長衛小屋459→二合目541→大滝の頭648→小仙丈岳755→仙丈岳912→1209伊那荒倉岳1221→1506両俣小屋(T.S.)

暗いうちに車道を横切る。小千丈の登りあたりからガスに突っ込む。風もあり、寒い。しかし、雷鳥が出てきた。大千丈までガス。大千丈を過ぎると、景色は見えるようになったが、現在地がはっきりしない。だらだらと長い尾根。南アは北アに比べ、道標が少ないように思う。両俣は標高が低いだけあって、虫が多かった。しかし、一日で1100m登って1100m下るのはいただけない。

9月11日(快晴のちガス)330起床
両俣小屋435→709左俣大滝719→930頭のコル948→1124北岳1208→1514間の岳→1623農鳥小屋(T.S.)

日が昇る前に急登に入りたかったので、早く出たが、川沿いでしかも所々渡るので、暗いうちは動きにくい。迷いながら進む。渡渉含め川を9回ほど渡って、ようやく左俣大滝に着く。予想より大幅に時間がかかった。
ここから急登だが、ゆっくり進めば問題はない。途中、遅れ気味の佐藤(大)のボッカ分け。
北岳は、北岳だからか、土曜日だからか人多い。ちょうどガスも晴れた。紅茶を飲んだり、のんびりする。ただ、農鳥小屋着が遅くなってしまった。農鳥小屋は17時までなら水がもらえるらしい。

9月12日(快晴)400起床 農鳥小屋519→632農鳥岳704→818農鳥小屋853→三国平1125→1154熊の平小屋(T.S.)

昨日、雪投沢、北荒川岳が幕営禁止になったと聞いていたので、今日の行動は熊の平小屋までとして、のんびり朝食(蝙蝠はあきらめる。コースタイムを見る限り不可能)。農鳥岳ピストンも荷物は甲斐駒と同じ方法でする。ただ、坂根、牧山の二人のみに背負ってもらったが。農鳥も人多かった。奈良田の方に下りる人が多いようだ。農鳥から帰って、テント撤収、熊の平に向け出発。巻き道の途中の沢には水場がある。熊の平にはやはり早く着いた。ここで佐藤(大)の靴擦れが発覚し、ヘリを使い途中下山させることにする。(詳細は別記)

9月13日(快晴のちガス)400起床
熊の平小屋734→937北荒川岳956→北俣岳1115→1140塩見岳1210→1432本谷山1446→1537三伏峠小屋(T.S.)

快晴。佐藤(大)を見送ってからで、出発が遅かったので、飛ばす。おかげで北荒川と雪投沢はあまり見られなかった。心配していた塩見も何とか通過。下りの途中に赤いチャートがある。本谷山手前、2.5万とエアリアでは道が少し違う。本谷山あたりからガスがかかってくる。本日は予定では三伏小屋だったが、今年は営業しないらしい。三伏峠小屋のテント場は今年から。なるほど、造成の跡がわかる。

9月14日(ガスのち曇)500起床
三伏峠小屋655→753水場横812→939塩川小屋1012→1050奥沢井1132⇒1208伊那大島駅

もともとコースタイムが短い上に、下山パワーで早々と塩川小屋に着くも、携帯通じず、小屋は無人、でしばらく歩くことに。ようやく奥沢井で携帯が通じ、一緒に下ってきた男性とジャンボタクシーに乗り、伊那大島の駅に着く。
その日は飯田で夜を過ごし、翌日、千先は朝のバスで実家に、他3人は普通、新幹線を乗り継いで昼過ぎに福岡に着いた。

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